2007年12月07日

イタリア語の話

Ciao. Spockです。

長いこと更新できずにいましたが、その間に覗いて下さった方ごめんなさい。
そして、ありがとうございます。
では、早速本題へいきましょう。


今でこそ、NHK教育テレビでもイタリア語講座はありますが、他の言語・・・ドイツ語、スペイン語、フランス語などに比べると、イタリア語が認知されたのは遅かったですね。
でも、日本人にとってイタリア語は一番発音しやすい言語だと思います。

たいていの場合、子音と母音がペアになっていて、日本語の五十音と同じ感覚で発音できますからね。
いわゆる『ローマ字』は、その名前からみても、イタリア語の発音が元になっている事は簡単に想像できるでしょう。

以前、解剖学的に見た顔の彫りの深さの近似性から、日本語とイタリア語の発音が似ている、という説を書いた事がありますが、もう少し文法が簡単だったら、日本におけるイタリア語の習得率は、他の言語より高くなるんじゃないかと思いますね。(かく言うオレも、文法でつまずいたままですが・・・)

基本的に『ローマ字』読みをすればいいわけですから、一部の例外を覚えれば、すぐに読む事はできます。
ただ、イタリア語では、アルファベットは21文字しか使いません。
J.K.W.X.Yの5文字は、外来語の表記以外には使わないのです。(一部の方言では使われているようですが)
ですから、いわゆる『ローマ字』とは、少し違ってくるわけです。
その違いについては、ここを見てもらえばいいでしょう。

ほとんどの場合、語尾が母音で終るので、歌うのには最も適した言語です。
そう考えれば、イタリアで声楽が発達したのも頷けますね。

昔から、声楽を志す人は、大抵イタリアへ留学したわけですが、中には、イタリアへ着いて、ホテルの部屋から外を見ると、道端で物乞いが歌っているその声があまりにも素晴らしいので、とても敵わないと思って、そのまま帰って来てしまった人もいたそうです。


そんな一人の日本人が巻き起こした出来事です。

今から半世紀近く前、ある声楽家が、イタリア語をあまり知らないままイタリアへ留学しました。
彼は、ある下宿で暮らしていましたが、ある日、日本から荷物が届きました。
開けてみると、日本の食品類がたくさん入っていたのですが、なんとカツオ節と削り器まで入っていたのです。
懐かしく思った彼は、カツオ節を削り始めました。
と、その音を聞きつけて、下宿のオバさんがやってきて、それは何かと尋ねました。
彼はカツオ節を指差しながら、「カツオ、カツオ」と答えました。
それを聞いたオバさんは不思議そうに、"Di uomo?"(男の?)と訊いたのですが、彼は意味も解らないのに、相づちのように"Si,si"(そうだよ)と答えました。
オバさんは目を丸くしたまま見ているので、彼はカツオ節を指差して、"Secco,secco"(乾燥させてある)と言いながら、削ったカツオ節をつまんで口に入れたのです。
それを見たオバさんは卒倒しました。


彼が「カツオ」と言ったのを、オバさんは"Cazzo"(カッツォ)と聞いてしまったようです。
Cazzoとは、その・・・・・・男のナニの事なんですよ。

では、また。
Ciao. Arrivederci!!
スポンサーリンク

Posted by spock at 07:54│Comments(4)
この記事へのコメント
あはははははっ
そりや〜ビックリしらっしゃるでしょうなぁ
乾燥させたなにだけでも?
なのに削ってるだけでも怪しいのに、
喰っちまったら…(爆)
Posted by かわずぅ at 2007年12月07日 12:39
こんにちは。

言葉の違いで時にはものすごい誤解を生みますよね(笑)
かつおって・・・ボニートでしたっけ?
でも鰹節はなんていうんだろう?セッコ?・・・だとただ乾燥させただけになっちゃいますよね?(前に食品表示の特集で見たんですが、かつおけずりぶし表記はこの乾燥させただけのやつらしいですね)枯節を一言で説明しようと思うと難しい。。。
Posted by ぶーさん at 2007年12月07日 17:46
かわずぅ さん

こうやって読むと笑い話ですけれど、当事者にしてみれば大変なことですよね。
でも、この後にどうやって説明したのか、って考えると笑えますね。

どこの国でも多分そうだろうと思うのですが、外人が最初に覚える単語って、たいてい下ネタがらみの単語なんですよね。(まわりの人間が面白がって教えるからなんですが・・・・)
Posted by spockspock at 2007年12月07日 21:03
こんにちは、ぷーさん

カツオは、Bonito または Bonita 他に Tonnetto striato という呼び方もあるようです。

むこうに無い物を説明するのは難しいですね。
カビ付けする、なんて解るんでしょうかね?
まぁ、一言で説明するのは不可能だと思いますが・・・・
Posted by spockspock at 2007年12月07日 21:23
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。