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2008年09月13日

万華鏡館にて

Ciao. Spockです。

最近、天気予報が当たらない・・・・というか、ころころ変わって、どれが本当なのか解りにくいですね。
まぁ、今の時期は、天気の予報が難しいのだそうですが・・・・
でも、いいかげん、秋らしいスッキリとした天気になってほしいですね。


さて、夏も終わりの8月の24・25日と、店を休んで友人達に会いに、熱海へ行って来ました。
私的エコ論? Rollerbradingの話!! その1』に書いた、一緒に富戸でローラー・ブレイドで遊んだダイヴィング仲間とは気が合い、14年経った今でも毎年何回か必ず顔を合わせているのですが、去年行った熱海のリゾート・マンション(メゾネットの広い部屋なのに一泊3000円)がスゴく気に入ったので、今年はそこで花火大会を見る事にしていたのですよ。
久しぶりに化け猫を目一杯走らせてやろうと思って、道や距離などをインターネットで調べていたのですが、あいにくの雨のせいで、クルマとバスと電車を乗り継いで行く事になりました。

それにしてもスゴい雨で、新宿から小田急とJRを乗り継いで熱海の駅の直前まで来た時、伊東線が運行中止になったため、電車が止まってトンネルの中で30分待たされ、おかげで予定はメチャクチャに・・・・
でも、そういう事も楽しんでしまえる性格って得ですね。

観光協会に問い合わせたところ、花火大会は大雨でも決行との事だったので、開始時刻には熱海湾を一望できるテラスに集まり、雨の中の花火を見る事ができました。
ただ残念だったのは、雲が垂れ込めていたせいで、高く上がる大玉の花火が下半分しか見えなかった事・・・・でも、十分楽しめました。
来年は、7月か8月の前半に来る事にしようと、もうすでに決まっていますが・・・・


2日目は、雨も少し小降りになり、たまに晴れ間もでるようになったので、伊豆高原まで足を伸ばしました。
伊豆高原にはミュージアムやギャラリーが多数あり、その中でもプライヴェートのミュージアムやギャラリーの多い事・・・・そういうのを探して行くのも面白いようですね。
で、今回行ったのは『万華鏡館、アトリエ・ロッキー・カレイドスコープ・ギャラリー』です。
いかにも手造りといった感じの、小さなギャラリーです。
でも、かなり人気があるようで、天候の悪い中でも、門の前に順番待ちの人が何人かいました。

小さな自動券売機に300円入れてティケットを買い、待つ事約10分、中に案内されました。
係の女性が、一組ごとに丁寧に説明してくれます。
客を次々に入れるのではなく、ゆっくりと観る事ができるようにしているのが実にいいですね。

中は3つのセクションに分かれていて、最初に観るのは、館長が自作したという万華鏡群・・・・
並べられているのは、郵便ポスト、公衆電話、トイレの便座、ツタンカーメンのマスク、犬小屋など、その全てのどこかに覗き穴があり、万華鏡になっているわけです。
ここの館長はシャレが好きな人なんでしょうねぇ。
中央に置いてあるのが、人の顔を万華鏡で観るというもの。
こんな感じです。 写っているのは、遥(7才)です。


次に観るのは、SPACE WALK・・・・世界一の巨大万華鏡です。
全長13m、高さ3.5m、万華鏡を覗くのではなく、中に入って見るわけです。
その中で見えるのは、こんな感じです。



画像で見ると、なんか同じように見えますが、実際は、もっといろいろな模様ができて面白い!!
よく、こんな物を造ったものだと、感心することしきり・・・・

最後に観るのは、日本の万華鏡作家の第一人者、山見浩司の作品と、世界の著名な作家達の作品群。
やはりスゴいもので、おもちゃの万華鏡とはわけが違いますね。
その横に万華鏡制作コーナーがあり、希望者は実際に万華鏡を作れるのですが、値段が高かったのでパス。
売店では、手頃な値段の万華鏡を売っていました。

いや〜、プライヴェート・ギャラリーとしては、この万華鏡館、かなり高いレヴェルだと思います。
これで入館料300円は安い!! お勧めです。


ところで、最初のセクションの出口のところに、飲み物の冷蔵庫があり、その横にゴミ箱が置いてありました。
で、そのゴミ箱の上にも覗き穴が付いていたので、覗いてみると、中は真っ暗・・・・
?と思って、よく見てみると、穴のむこうに『残念!本物のゴミ箱です』って書いてありました。
う〜ん、やられた!!

でもね、オレはその時、思いましたね。
そのゴミ箱の置いてある場所の奥は、ちょっとした庭になっているのですが、その庭に万華鏡を造るべきだと・・・・

要するに、井戸を掘って、井戸の中を覗く万華鏡にするわけです。
もちろん、中に水があっては見えませんから、水の涸れてしまった井戸、という事になるわけですが・・・・

まぁ、これが本当の『涸れ井戸スコープ』ということで・・・・


では、また。
Ciao. arrivederci!!  続きを読む

Posted by spock at 15:20Comments(0)

2008年05月29日

Caléche - カレーシュ - 加・・・?

Ciao. Spockです。

長い間、更新できずにいましたが、久しぶりの『ネタ帳』です。
なかなか『ネタ』がなかった事と『ラ フェニーチェのチューボーから』を書くだけで手一杯だったせいもあるのですが・・・・

さて今回のネタは、香りについての話ですが、聞いた話によると、嗅覚は他の感覚に比べて、記憶や霊的なものとの繋がりが大きいのだそうです。
実は、かく言うオレも、去年、香りに関するスピリチュアルな体験をしたのですが・・・・それを書き始めると長くなりそうなので、近いうちに『ラ フェニーチェのチューボーから』に書く事にしましょう。

では、さっそく・・・・


先日、カウンターに、いつもの演劇関係者が4人来てくれました。
そのうちの2人は、先日の『戦国オセロー』に出演した役者であり、その話で盛り上がりました。

戦国オセローは、舞台の使い方や笑いの要素の取り入れ方など、良く考えられていたと思うし、何より、3時間の公演を飽きる事無く見せたのは、本当にスゴい事だと思います。

ただ、率直に言わせてもらうなら、後半に『笑い』は要らなかったと思います。
余計な物を削ぎ落とした方が、ストレートに『悲劇』を感じる事ができると思うのですよ。
もっとも、オセロに関しては、ヴェルディの『オテッロ』でしか観た事がないので、オレの意見はあんまりアテになりませんが・・・・
(1959年の『NHKイタリアオペラ』での、マーリオ・デル・モナコのオテッロと、ティート・ゴッビのイヤーゴによる迫真の演技を観てしまうと、他の演奏がつまらなく思えてしまいます。モノクロの映像ですが、DVDで観る事ができます)


そんな話でひとしきり盛り上がった後、どういう経緯からか、全く関係のないフレグランスの話が出てきて・・・・で、なぜかオレにふられてきたのですよ。
「シェフは何か使ってるの?」って・・・・

オレはこういう仕事をしてますから、フレグランスを使う事はないのですが、若い頃(20代の初めの頃)は、休みの日には必ず使っていましたね。
当時一番気に入っていた『オーデコロン エルメス』の一番大きいボトルを買ってきて、風呂上がりにぬりたくってました。
とまぁ、そんな事を話していたのですが・・・・


世界で一番多くの著名な香水が作られているのは、間違いなくフランスでしょう。
おそらくそれには、匂いに対する独自の文化があるからなんでしょうね。

かのナポレオン・ボナパルトが、戦地から妻のジョセフィーヌに送った手紙には、もうすぐ帰るから風呂には入り過ぎるなよ、と書かれていたのだそうですが、今でもフランス人は、各人が独自の体臭を持っているのが当たり前だと思っているので、それを無くしてしまう程頻繁にシャワーを浴びるのをいやがるのだ、と聞きました。
まぁ、それだからこそ、パルファン(香水)の文化が花開いたんでしょうけど・・・・

日本では『お風呂好き』という国民性もあり、いかに体臭を消すか、という方向で考えられていますから、香水の文化というのは成り立たないのかもしれません。
そういう事もあるせいか、男が香水の話をするとヘンな目で見られる事もありますが、案外、深く研究している人がいるんじゃないかと思います。

宇神幸男さんの音楽ミステリー四部作の第一作『神宿る手』では、ギ・ラロッシュのジェ・オゼが小道具として実に巧く使われていますが、J'ai osé(敢えて私はする)という名称が、島村夕子の心情を雄弁に物語っているあたり、本当に感心しました。

かく言うオレも、実は結構パルファンには詳しかったりして・・・

興味を持つと、とことん調べつくすタイプですから、そうやって得た知識と、香港に行った時、みやげに買うために匂いを嗅ぎまくった時の記憶がありますから、ブラインドで銘柄を当てるのは無理ですが、香りの傾向や、自分の好みはハッキリ分かっているんです。

で、この時、自分の好みについて、こう言いました。
「一番好きなのはアマゾン、その次がアルページュかな・・・」


オレが一番好きな香りは、エルメスのアマゾン(Amazone)
甘さを抑えたシトラス調のフローラル・フレッシュの香りがたまらない・・・・
古代ギリシャ神話の女戦士アマゾネスから命名されたと聞きましたが、この香りの明るく快活なイメージとは、何か微妙に違っているように思うのはオレだけでしょうか。

いつだったか、好きな女性のタイプは?、と訊かれて、柄にもなく「エルメスのアマゾンが似合う人」と答えた事がありました(後で思い出して赤面しましたけど)が、実際にアマゾンを仄かに匂わせている女性がいたら・・・・それだけで惹かれそうな気がします。


もう一つ好きなのが、ランヴァンのアルページュ(Arpége)
アマゾンよりも甘くはなやかで、少し動物的(?)な感じのフローラル・アルデヒドの香りですが、これも惹かれる香りです。
アルページュ(分散和音)という名前が、実によく合っていると思いますね。

この黒い球形のボトルと、そこに描かれた母と娘(ジャンヌ・ランヴァンと愛娘のマリー・ブランシュだと言われている)の絵も、実にシャレてますね。


ただ残念なのは、軽さを求める時代の要求なんでしょうか、アマゾンがアマゾン・ライトに、アルページュがエクラ・ダルページュに変わりつつある事ですね。


と、そこで、ふと思い出して、こう言いました。
「もう一つ好きなのがあった・・・・カレーシュ」

カレーシュ(Caléche)は、1961年にエルメスが最初に作った女性用フレグランスで、これもフローラル・アルデヒドの香りですね。
オレの持っているイメージでは、夏のアマゾンに対して、冬のカレーシュというところでしょうか。

ちなみに、カレーシュとは、エルメスのトレードマークである、幌付き四輪馬車の事です。



ふと見ると、みんな不思議そうな顔をしてオレを見ているんですよ。
何かヘンな事を言ったかな、と思いながら考えてみると・・・・オレが「カレーシュ」と言ったのを、みんなは『加齢臭』だと思ったようです。

まぁ、加齢臭が好きだといったら、ヘンな顔をされるのが当たり前だわな。
でも、カレーシュと加齢臭を間違えられたんじゃ、エルメスさんも困るでしょうけどね。


では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 10:47Comments(5)

2008年01月11日

イタリア人が女を口説く時

Ciao. Spockです。

昨日、いつも『ラ フェニーチェのチューボーから』にコメントを書いてくれる、たけち君(やどっち15号)とキャッチボールをしました。
といっても、アメフトのボールを使ったキャッチボールなんですが・・・・
そのせいで、今日は朝から左腕が軽い筋肉痛です。
やっぱり、若いもんと一緒に運動する前には、入念な準備運動が必要なようですね。


さて、イタリア・シリーズ第3弾です。
前2回とも、オチが下ネタがらみになってしまいましたが、どうもイタリアの事を書いていると、自然と下ネタになってしまうような・・・・
そういえば、イタリアの女性の名前に、シモネッタ Simonetta というのがありましたが・・・・

今回は、下ネタから離れましょう!!
今回のネタはこれです。

よく、イタリアの男は挨拶代わりに女を口説く、などと言われる事がありますが、概ね本当です。
まぁ、口説くというのは少しオーヴァーかもしれませんが、女性に声をかけないのは失礼だ、みたいに思っているようですね。

日本人だったら赤面してしまうような言葉を、平然と言ってのけるのはスゴいと思います。
もっとも、それは習慣の問題だけではなく、言葉そのものの響きの問題もあるのかもしれません。

そう考えると、日本語って、そういう場面には、あまり向いていないような気がします。
カラオケでカンツォーネやシャンソンを歌う時、イタリア語やフランス語で歌うのには何の抵抗もありませんが、これを日本語で歌ったらどうなるのか、って考えたら、間違いなく歌えなくなりますね。

街で見かけた女の子に声をかける時、こんな言い方があります。
Complimento la mamma!!
直訳すれば「お母さんをほめるよ」となりますが、意味から言えば「君のような素晴らしい女の子を生んだお母さんをほめるよ」ということで、その子をほめているわけです。
まぁ、こんな言い回しは、日本語ではできませんね・・・・と言うか、そんな勇気はありません。


イタリアの男達の、女性に対するマメさには驚かされる事が多くあります。
それは、若いヤツだけではなく、ジイさんでも同じです。

20年以上も前の事ですが、エンゾさんというイタリア人と一緒に仕事をした事があります。
エンゾさんは、その頃すでに60代の後半でしたが、仕事中、時々急に姿が見えなくなるのです。
で、探すと、女の子と話をしているのですよ。
呆れるのを通り越して、感心しましたね。

そのエンゾさんが店を辞めてしばらく経った夏のある日、須磨の海岸へ遊びに行ったら、真っ赤なビキニのパンツを穿いたエンゾさんが砂浜に座っていて、通りかかる女の子に声をかけまくっていたのですよ。
負けましたね!!


日本へ来たばかりのイタリア人と、片言のイタリア語で話していた時、彼が女を口説く時のやり方を、いくつかやって見せてくれました。
その中で一番感心して、思わず、オォーって言ってしまったのが、この方法です。。

2人で向き合っている時、電卓に0.7738135と打ち込みます。
で、そのままの向きで、女の子に見せるのです。

これ、SEI BELLO と読めますね。
その意味は「君は美しい」(素敵だ、素晴らしい、いい人だ、などの意味もあります)

もっとも、イタリア語が解る相手にしか使えませんけどね・・・・


では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 16:45Comments(9)

2008年01月09日

イタリア人は足が短い?

Ciao. Spockです。

先日、古い雑誌類を整理していたら、神戸にいた頃、取材を受けて店が掲載された雑誌が何冊か出て来ました。
バブルの頃は、いわゆる『グルメ・ブーム』のせいで、月に2〜3件の取材申込みがあったのですよ。
日本中が、浮かれまくっていた時期でしたね。

懐かしく思いながら、ペラペラと見ていると、BRUTUSの『今、なぜイタリアなのか』のいう特集の中に、ふと気になるページがありました。
これです。

ミケランジェロ作の大理石像『ダヴィデ』を計測し(正確に数値が出されたのは、この時が初めてなのだとか)、ダヴィデの身長を180cmにした場合のサイズまで書いてあるのですよ。
もちろんミケランジェロは、巨大な像を下から見上げた時に一番美しく見えるように作ったでしょうから、その数値を実際の人間に当て嵌めても、あまり意味はないのかもしれませんが、その数値はこうです。

顔の長さ25cm、胸囲100cm、ウェスト76cm、ヒップ98cm、股下右78cm、左75cm、性器の長さ6cm。

意外に思ったのが、足の短さです。
180cmの身長で、股下が78cmというのは、日本人の標準から見ても、明らかに短い。
(日本人の場合、身長÷2.2より足が短ければ『短足』なのだそうです。)
やはり、見上げた時にちょうど良く見えるように作ってあるからなのかな、と思ったのですが、思い出した事があります。

その頃一緒に仕事をしていた、ローマ生まれのジャンカルロが、ある時、オレに向かって「足が長いね」って言ったのですよ。
オレは頭がデカイし、O脚だし、絶対に足が長いはずが無い、と思っていましたから、ジャンカルロにからかわれているのだと思ったのですが、ジャンカルロはマジで言っているようで、しまいには比べてみようと言いだしたのですよ。
そこで、靴を脱いで、ズボンを目一杯引っ張り上げ、股下を計ったところ、オレもジャンカルロも同じ80cm。
で、身長はオレが175cmで、ジャンカルロが180cm・・・・という事は、オレの方が長いという事ですよね。
この時オレは、短足コンプレックスから解き放されたのだと思うのですが、ジャンカルロの足の長さの事を考えると、あながちダウィデの足の長さも間違ってはいないような気もしますね。

それから、古いイタリアのクルマの事を知っておられる方ならお解りでしょうが、昔のイタリアのクルマ(アルファで言うなら、FFになる前の75あたりまで)のドライヴィング・ポジションを見ると、ハンドルが遠くてペダルが近い、いわゆる『エテ公乗り』というヤツなんですが、そんなポジションが適した身体付きを考えると、手が長いか、足が短いが、その両方か、のどれかという事になりますね。
そう考えると、イタリア人って、案外足が短いのかもしれません。

そういえば、以前読んだ自転車の本に載っていた、ヨーロッパの自転車選手の身長体重と、その自転車のスケルトン・サイズを見た限りでは、やはり、全体的に日本人より足は長いようですが、ため息が出るほど長い足を持っているのはフランス人に多く、イタリア人はそれほど長くはなかったですね。

とは言っても、長さだけでは言い切れないバランスの問題もあります。
日本人の足は、欧米人に比べて、膝から下が短い傾向にあるのだそうですが、だから同じ長さであっても、欧米人の方が長く見えるようなんですね。

オレはいつも思うのですが、バスケットボールやサッカーのユニフォームのパンツが、やたらと長くてダブダブなのは、絶対日本人向きではないですね。
もろに短足が強調されてしまいます。
陸上競技やラグビー、バレーボールなどでは、短めのパンツを使っていますが、明らかにその方がスタイルが良く見えますからね。


さて、前述のジャンカルロに案内してもらって、フィレンツェの街を歩いていた時のことです。
フィレンツェの街の至る所に裸体像があるのですが、なぜか男の裸体像が多いんですよね。
まぁ、別にいやらしい感じも無いし、街の風景に溶け込んでいますから問題はないのですが・・・・

でも、その裸体像を見て、いつも不思議に思う事があったので、ジャンカルロに訊いてみました。
「ねぇジャンカルロ、こういう彫刻像のアソコって、日本人のオレから見ても小さいと思うんだけど、どうしてかな?」
するとジャンカルロは少し考えてから、こう答えました。

「こういう彫刻像は、何百年も屋外にあるのだから、雨で溶けて小さくなったんだよ。」


では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 22:14Comments(7)

2007年12月07日

イタリア語の話

Ciao. Spockです。

長いこと更新できずにいましたが、その間に覗いて下さった方ごめんなさい。
そして、ありがとうございます。
では、早速本題へいきましょう。


今でこそ、NHK教育テレビでもイタリア語講座はありますが、他の言語・・・ドイツ語、スペイン語、フランス語などに比べると、イタリア語が認知されたのは遅かったですね。
でも、日本人にとってイタリア語は一番発音しやすい言語だと思います。

たいていの場合、子音と母音がペアになっていて、日本語の五十音と同じ感覚で発音できますからね。
いわゆる『ローマ字』は、その名前からみても、イタリア語の発音が元になっている事は簡単に想像できるでしょう。

以前、解剖学的に見た顔の彫りの深さの近似性から、日本語とイタリア語の発音が似ている、という説を書いた事がありますが、もう少し文法が簡単だったら、日本におけるイタリア語の習得率は、他の言語より高くなるんじゃないかと思いますね。(かく言うオレも、文法でつまずいたままですが・・・)

基本的に『ローマ字』読みをすればいいわけですから、一部の例外を覚えれば、すぐに読む事はできます。
ただ、イタリア語では、アルファベットは21文字しか使いません。
J.K.W.X.Yの5文字は、外来語の表記以外には使わないのです。(一部の方言では使われているようですが)
ですから、いわゆる『ローマ字』とは、少し違ってくるわけです。
その違いについては、ここを見てもらえばいいでしょう。

ほとんどの場合、語尾が母音で終るので、歌うのには最も適した言語です。
そう考えれば、イタリアで声楽が発達したのも頷けますね。

昔から、声楽を志す人は、大抵イタリアへ留学したわけですが、中には、イタリアへ着いて、ホテルの部屋から外を見ると、道端で物乞いが歌っているその声があまりにも素晴らしいので、とても敵わないと思って、そのまま帰って来てしまった人もいたそうです。


そんな一人の日本人が巻き起こした出来事です。

今から半世紀近く前、ある声楽家が、イタリア語をあまり知らないままイタリアへ留学しました。
彼は、ある下宿で暮らしていましたが、ある日、日本から荷物が届きました。
開けてみると、日本の食品類がたくさん入っていたのですが、なんとカツオ節と削り器まで入っていたのです。
懐かしく思った彼は、カツオ節を削り始めました。
と、その音を聞きつけて、下宿のオバさんがやってきて、それは何かと尋ねました。
彼はカツオ節を指差しながら、「カツオ、カツオ」と答えました。
それを聞いたオバさんは不思議そうに、"Di uomo?"(男の?)と訊いたのですが、彼は意味も解らないのに、相づちのように"Si,si"(そうだよ)と答えました。
オバさんは目を丸くしたまま見ているので、彼はカツオ節を指差して、"Secco,secco"(乾燥させてある)と言いながら、削ったカツオ節をつまんで口に入れたのです。
それを見たオバさんは卒倒しました。


彼が「カツオ」と言ったのを、オバさんは"Cazzo"(カッツォ)と聞いてしまったようです。
Cazzoとは、その・・・・・・男のナニの事なんですよ。

では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 07:54Comments(4)

2007年10月29日

演劇Live 満員御礼!!

Ciao. Spockです。

10月17日のブログでお知らせした、月の光プロデュースによる演劇Liveが、28日夜、コ・シャラシャントで行われ、無事終了しました。
スタッフの1人として、来て下さった方々、そして応援して下さった方々に厚く御礼申し上げます。

ティケットが40枚だけだったので、Spockは早いうちにティケットを手に入れてはいたものの、はなからスタッフ扱いされていたこともあり、ティケットを欲しいと言う方にお譲りして、一番後でスタッフ達と一緒に観ていたのですが、身内の目から見ても本当にいい公演になったと思います。
舞台の無いところで演じるわけですから、下の方が見えないという問題もありましたが、空間が熱気で溢れている公演でした。

本当に1回きりの公演でしたが、1回で終ってしまうのがスゴく勿体ないと思いますね。
後で気が付いたのだけれど、誰もVTRさえ回していなかったのですよ。
まぁ、逆にそれだからこそ意義があるのかもしれませんが・・・・

Spockは、スタッフとしては暗幕張りやティケットのハサミ入れくらいしかできませんでしたが、プロデューサーの銀山さんが、ウチのカウンターで問題点や心配事を話すのを全て聞いて、元気付け応援するという、重要な役を果たしたと思っています。
またこういう公演があるなら(微力ではありますが)ぜひ協力したいと思っています。

公演終了後は急いで片付け、その間待っていて下さったお客さんも一緒に、打ち上げパーティー!!
Spockは12時を過ぎたところで帰ってきましたが、その後も熱い語り合いが続いたのだろうと思います。

皆さん、本当にご苦労様でした。
今後も、演劇Liveが続きますように!!

では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 10:30Comments(2)

2007年10月20日

木原光知子さん

Ciao. Spockです。

一昨日、インターネットのニュースを見ていたら、木原光知子さんが亡くなった、と出ていて驚きました。
まだ59歳、「スポーツ選手は長生きできない」という説を聞いた事はありますが、それにしても若過ぎる。

東京オリンピックの時、Spockは4歳でしたから、水泳選手としての木原さんの事は憶えていないのですが、むしろ『特ダネ登場』の解答者のイメージの方が強いですね。
Spockは20代の後半、水泳に入れ込んでいた時期があったので、木原さんの書かれた本なども読みましたが・・・・


実を言うと、Spockは木原さんと話をした事が何度かあります。
あくまでも、店のお客さんとしてですけど・・・・・

Spockが高山へ帰って来る前、師匠であるW氏の店にいたのですが、その店は、目白の『デサント東京支社』のビルの中にありました。
木原さんはデサントのスウィム・ウェアー『アリーナ』の顧問をされていた事もあり、よくデサントへ来てみえたのですが、その時に店に来られる事がありました。

美人なのはもちろん、本当に腰の低い、穏やかな方でした。
単なる店の従業員であるSpockに対しても、「お願いします」「ありがとう」って、必ず言われるんですよ。

また、会議室へ飲み物を持って行った時も、会議中は邪魔にならないように黙って飲み物をテーブルに置くのですが、そんな時でも木原さんだけは、頭を下げて小声で「ありがとう」って言われましたね。

その店では、当然W氏がオーナー・シェフで、Spockは一従業員だったわけですが、いつも木原さんはSpockの事をを「シェフ」って呼んでくれました。

たとえ相手が自分より年下でも、客として行った店の店員さんでも、人にものを頼む時には「お願いします」、何かしてもらったら「ありがとう」って必ず言うべきだとSpockは考えていますが、そういう木原さんの態度は見ていて本当に気持ちが良かった。


Spockが東京を離れる一月ほど前から、その店のお客さんや、お世話になった人達に挨拶をして廻ったのですが、なぜか木原さんには会う事が無いまま帰って来ました。
いつかまた、お会いする事があったらいいなぁ、と思っていたのですが、それもできなくなってしまいましたねぇ。

ご冥福をお祈りします。
合掌


では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 14:32Comments(0)

2007年10月19日

新しい名刺、作りました。

Ciao. Spockです。

う〜ん・・・・・ヒマですねぇ・・・・・
まぁ、ヒマだからブログを書いているわけなんですが・・・・

他の店の人に訊いても同じ言葉が返ってきますから、ウチだけがヒマなわけではないんでしょうけど・・・・

で、何かできる事はないか・・・と考えているうちに、思いついたのが『新しい名刺』です。

普通の名刺を渡しているだけでは、あまり印象に残らないでしょうし、その名刺自体を捨てられる可能性もあるわけです。

受け取った時にインパクトがあり、しっかりと印象に残り、捨てる気にもならず、さらには実用的な名刺・・・・・・・・できましたよ。

こうして見る限りでは、なんの変哲もない、ただの名刺なんですが、お客さんにこの名刺を渡すと、たいてい不思議そうな顔をされます。

で、裏を見て「え〜」って言われます。

さらに、そこに書いてある文章を読んで「ほ〜」って言われます。

それから、たいていの場合、きちんと財布やバッグの中に入れてもらえます。


まぁ、Spockの狙ったポイントは、抑える事ができたと思います。
後は、お客さんが、そこに書いてあるような行動をしてくれるのを待つだけです。


え、裏がどうなっているかって。
それはナイショです。
ここに書いてしまったら、実際に見た時に、インパクトがなくなってしまいますからね。

この名刺は、会う人ごとに渡していますし、店のカウンターにも置いています。
また、ウチのパンフレットを置いてもらっている、何件かのお店にも預けてあります。

もし、この名刺を見かけたら、裏を見て下さい。(手に取れば、絶対に見ると思いますが)
「おーっ」と思われるか、それとも「しょーもない」と思われるか・・・・

どっちにしても、「なるほど」と思ってもらえればいいんです。
で、いつか、そこに書いてあるように、この名刺を使ってもらえれば・・・・

お待ちしてますよ。


では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 07:35Comments(2)

2007年10月17日

限定40人!!

Ciao. Spockです。

先日、劇団無尽舎のブログでも書かれていましたが
10月28日()の18:30から
鍛冶橋こみちのコ・シャラシャント

演劇Liveがあります。



この公演は、元劇団無尽舎のスタッフで、現在はフリーの銀山 月さんのプロデュースによるもので、市内の劇団のメンバーによる、臨時編成のユニット3組のオリジナルの台本による演劇と、ハプニングQの即興芝居という、極めて濃い内容になっています。

公演は1回だけ、会場に入れるのは40人だけという、非常に贅沢というか、もったいないというか・・・この内容で1000円、しかもワンドリンク付き。
とにかく見ないとソンですよ。

現在、各ユニットは練習を重ねているわけですが、本当に1回の公演だけで終るの?・・・と思ってしまうほど、熱がはいっています。(歌って踊るシーンもありますし・・・)


今日の練習から。
『ふくいん』の1シーンです。














また、スタッフとしてズーッと舞台を支えて来た銀山(カナヤマ)さん自身が、10数年ぶりに役者として舞台に立つというのも見ものでしょう。

限定40人、早いもの勝ちですよ。
問い合わせはカナヤマさん 090-5625-3255 へ

劇団無尽舎 準劇団員のSpockがお報せしました。

では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 22:40Comments(0)

2007年10月06日

5年半ぶりに・・・・

Ciao. Spockです。

今回のネタはこれ!!

Colnago C-40 Gold

コルナゴの40周年を記念して2000年に発売された、当時コルナゴのフラッグシップモデルだったフルカーボンフレーム C-40の世界限定ミレニアム・ヴァージョン。

その頃乗っていたBianchiのロード・バイクに、オートバイが突っ込んで来て、フレームが曲がってしまったので、もらった保険金を頭金にしてローンで買いました。(輸入元の社長と懇意にしていたおかげで、35%offで買えましたが)

気持ちよくスピードも出せるし、長く走っても疲れない。
本当にいいロード・バイクですよ。

その頃は毎日、目黒から目白までの往復22kmをこの自転車で通勤していたのですが、2002年3月16日の夜、オドメーターが2600kmを指す数十メートル前で、道路脇に止まっていたクルマの横を通っている時に、そのクルマがいきなりUターンしようとしたため、前を塞がれる形で激突してしまったのです。

Spockは、右顔面から道路に突っ込んで血だらけに・・・・
この日に限ってヘルメットを被っていなかったからなのですが、フレームにはその時の血の跡が残っています。(土曜日だったせいか、どこの病院も一杯で、救急車の中で30分ほど待たされた事を憶えています)

見ての通り、前輪のカーボン・ホイールがグシャグシャになっています。

自転車屋の人の話によると、これほどカーボン・ホイールがグシャグシャに潰れる事は珍しいのだそうです。

まぁ、そのお陰でSpockへのダメージが小さくなったらしいのですが、このホイールがSpockを守ってくれたわけですね。

この自転車は、事故後、自転車屋に預けたままになっていたのですが、それがSpockのところへ戻ってきたのですよ。
5年半ぶりの再会です。

とりあえず、前輪を手持ちのカンパニョーロのホイールに交換し、この前ヤフオクで落札したTimeのペダル(Equip Pro Mag)をつけて乗ろうと思っています。
手に入れたまま着ていないトライアスロン用のウェア(別にトライアスロンをやろうと思っているわけではなく、単にその方が手足が長く見えるからという理由なんですが)を着て乗ろうかな・・・・

毎日往復28km弱を通勤していた頃よりは、確実に体力が落ちているはずですから、少しでもその頃の体力を取り戻せるように乗っていきたいですね。


今回のオチは、Spockが顔から地面に落ちた・・・・って事にしようかと思ったのですが・・・・この歌を挙げておきましょう。
嘉門達夫の「自転車」。
45秒ほどの曲ですが、「目の前に情景が浮かんで来る」という意味で、名曲だと思います。
最後にちゃんとオチがついているのも、関西っぽくてイイですね。


自転車で商店街走っていると
俺の真向かいから おばはんやってくる
おばはんも 自転車に乗っている
俺と一直線上 こっちに向かってる
このまま行ったらぶつかるな
でも 俺がよけるのシャクやし
おばはん 右によけるかな
でも ちょっと左にかたむいとんな~
ほな しゃあない 俺が 右によけてやろ
こらこら おばはん 一緒に右によけて どないすんねんな
ほんなら 俺が 左に こらこら おばはん マネすんな
あ~っ ぶつかる! あら おばはん 自転車降りた


では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

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2007年09月29日

ワイン試飲会

Ciao. Spockです。

26日はランチを休んで、名古屋まで、ワインの試飲会に行って来ました。
普段はヒマな店なのに、そういう時に限ってランチの問い合わせが2軒あったそうですが、来て下さった方、来て下さる予定だった方、ごめんなさい。
またのお越しをお待ちしてます。

8時半頃に高山西ICを通り、栄の東急インの会場に着いたのが11時前、名古屋へ行くのも楽になりましたね。

会場では、とにかく飲んだ事のないイタリアのワインを順番に試飲していきました。
特に今回は、以前ブログにも書いた Scaia Biancaの代わりになる白ワインを探しに行ったのですが、残念な事に、あのレヴェルに達するワインを見つける事はできませんでした。
ただ、同じシャルドネで、あと何年か寝かせれば良くなりそうなワインを見つけたのですが、値段がなぁ・・・・

一通り試飲した時、後ろから声をかけられたので振り向くと、ビストロ・ミューの白川君でした。
あと、ル・サンク・アヤの本郷さんとも初めて話をしましたが、高山からもこの業界の人が結構行ってみえたようですね。

で、今回の試飲会では、有料試飲コーナーでかなり高価なワインも飲む事ができたのですが、そういうワインも引っ括めて一番気に入ったのがコレ!!


レ クーポレ ディ トゥリノーロ Le Cupole di Trinoro

トスカーナ産、フルボディの赤ワインです。

ヴィンテージは2005年と新しいのに、すごく落ち着いた味わいです。

ただ、ラヴェルは特徴的ではありますが、少し安っぽく見えてしまうのが惜しいですね・・・・

希望小売り価格が4900円ですから、ウチで出すとすれば7500円前後でしょうか。

早速注文したので、入り次第、お出しする予定です。



試飲会の会場で、何人かの方とお話ししたのですが、皆さん口を揃えて言われるのは、イタリア・ワインの無個性化(?)の事なのです。
そもそもイタリアというのは、てんでんばらばらな国であって、みんなが同じ方を向いて進む事などなかったはずなのですが(だからSpockはイタリアに惹かれたのですが)、ワインに関しては、同じ方向を向いたものが多くなって来たようなのです。

10数年前までは、ワインと言えばフランス、ドイツが主流で、イタリアのワインはあまり話題に上がる事はありませんでした。
フランスやドイツには2大産地(ボルドーとブルゴーニュ、ラインとモーゼル)があるので、憶えやすく解りやすいのに、イタリアにはそれがなく、国土全体にいい産地があるわけですから、憶えるのも理解するのも大変です。

でも、それがイタリア・ワインの魅力だと認識され始めた時に、折からのワインブームと相まって、一気にイタリア・ワインが注目されるようになったわけですが、フランス・ワインのように1本10万円を超えるような超高級ワインはないけれど、安くてもグレードが高く、地方や作り手の特徴をしっかりと持ったイタリア・ワインに人気が出始めたのも当然の事ですね。

しかし、その『特徴』か薄れているのは問題です。
でも、オレはそんなに心配はしていません。
なぜなら、イタリアの国民性を考えた時、一時的に同じ方向を向いたとしても、きっとまた、てんでんばらばらになるはずですから。

いつかまた、方向性がバラバラになった時、今造られているワインが珍重されるようになるかもしれませんね。


最後に、ワインの事から外れますが、生ビールのサーヴァーを、樽冷却式のものに換えました。
これで、保管中のビールの劣化を抑える事ができますから、今までよりも更にいい状態で、ブラウマイスターを飲んで頂けるようになりました。
このところ、ブラウマイスターを扱う店が増えてきましたが、オープン当初からブラウマイスターを出して来た店として、品質で負けるわけにはいきませんからね。
ワインもビールもいいものを揃えて、お待ちしていますよ。


さて、今回は『オチ』がないので、代わりにコレを観て頂きましょう。
ヨーロッパとイタリア』というタイトルのフラッシュです。
このフラッシュは、黒雷鳥さんに教えてもらったのですが、観て思わず笑いましたね。

この中の COFFEE のところを観てもらうと、上に書いたイタリア人のバラバラさがよく解ると思います。
また、ELECTION も考えさせられますね。
何でも、イタリアで働くドイツ人が、耐えきれなくなって帰国する最大の理由は、イタリア人のこういう考え方なのだと聞いた事があります。

では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

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2007年09月09日

八日市の収穫

Ciao. Spockです。

前回の『ネタ作りの話』に全くコメントがなかったので、スベッたな・・・と思っていたのですよ。
ネタ作りの話でスベったのでは目も当てられないと思っていたところ、お客さんの中に、つボイノリオや『金太の大冒険』について話をしてくれる方がみえて、スベッたのではなかった・・・と安心したところです。
やっぱり『金太の大冒険』は稀代の名(迷)曲だと思いますね。


さて、国分寺の八日市に行って来ました。
先月初めて行ったのですが、あんきや文庫に結構おもしろい本があったので、今月も期待していたのですよ。

境内を一通り廻ってから、途中で会ったブレス編集部の方と一緒に、あんきや文庫へ。
ふれっちさんとの挨拶もそこそこに、本を探し始めると・・・・ありました。
おもしろそうな本が次から次へと・・・・結局7冊買いました。


で、その中でも特に良かったと思うのが、飛騨関係のこの4冊

『写真譜・飛騨高山、古川祭』と『八幡祭と屋台』そして『日本書紀異聞 スクナ』の上下巻です。

こういう本はSpockが買うしかないでしょう。
迷う事なく買いました。

後で聞いたのですが、Spockより先に行った黒雷鳥さんが、これらの本を「今回の目玉」だと言ったとか・・・
まぁ、気になる本である事は間違いないでしょう。


他に『芥川龍之介集』『一休ばなし』それとSpockが高く評価する作家、阿井渉介の『雪花嫁の殺人』の計7冊。

でも、7冊で1000円ですよ。
メチャメチャ安い。
本当にそれでいいのかなぁ、って思いましたね。


祭関係の2冊の本は、屋台に興味のある者にとっては本当に貴重な本だと思います。
ねもさ〜ん、店に置いておくから見に来てね!!

帰って来て、早速『スクナ』を読んでみました。
こんなマンガが描かれていたんですねぇ。 おもしろい!!
この本を買った事は、スクナくとも間違いではなかったようです。(苦しいオチでした・・・)

では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 08:20Comments(8)

2007年09月03日

ネタ作りの話

Ciao. spock です。

こまめに更新するつもりで始めたこのブログなのですが、なかなか更新できませんねぇ。
タイトルに『ネタ帳』と付けたからにほ、オチがないと締まらない、って思ってしまうんですよね。
まぁ、そこまでこだわる必要はないようにも思うのですが、やっぱりオチがあった方いい。
そんなわけで、いつもネタとオチをペアで考えているのですが、これがなかなか難しいんですね。

そんな場合、一番手っ取り早いのはダジャレなんですが、ヘタをすると『オヤジギャグ』の一言で終ってしまいますからね。

ただ、いつも不思議に思うんですよ。
Spockは子供の頃からいつもダジャレばっかり言っていましたから、それがどうして『オヤジギャグ』と言われるのか全く理解できないのです。
子供の頃からズ〜ッと変わらず言っているダジャレを『オヤジギャグ』って言われてもなぁ・・・

まぁ、それはいいとして、『ネタ作り』という事を意識すると、かえってできないものですね。
何気なく思いついたものの方が出来がいい。
Spockの場合は、気のおけない友人達と喋っている時が、質・量共に一番よくできますね。


でも、何気なく思いついたギャグやダジャレも、後でよく考えてみると、以前どこかで聞いたものの焼き直しだったりする事が結構あります。

前回のオチ(後悔後に・・・)はSpockのオリジナルだと思っていますが、おそらくSpockより先に同じ事を考えた人はいるはずなんですよね。
そう考えれば、大抵の場合、他人の褌で相撲を取っているようなものなのかもしれません。
まぁ、ギャグにしろダジャレにしろ、オリジナリティーよりも、いかにその場を笑わせるかに懸かっているわけですから、それについてはあまり深刻に考えない方がいいのでしょうね。

もう30年も前の話ですが、ラジオのリスナーを相手に他人の褌で相撲を取りまくって大ウケしたのが、つボイノリオの『金太の大冒険』です。


1973~4年頃、『ヤングスタジオ1430』の中で、つボイノリオがやっていた『金太コーナー』にリスナーが送ってきたネタを集めて作られたのがこの曲です。
レコードは75年の8月25日発売され、その20日後に放送禁止になりました。
(さらにその半年後に発売された『極付け!!お万の方』は、発売6日で放送禁止になりましたが・・・・)

Spockがウケ狙いでカラオケを歌う時のレパートリーの中で、嘉門達夫やブリーフ&トランクスの曲と共に重要な一曲です。



ヘンな例えかもしれませんが『1人殺せば殺人者、100人殺せば英雄』みたいなもので、あまりイメージの良くない事でも、徹底的にやれば逆に説得力が出てくるのだと思います。
だからSpockも、白い目で見られようが、オヤジギャグと言われようが、ダジャレを言うのを止めるつもりはありません。(スイマセン。ご迷惑をおかけします!!)


こういう兄を持ったせいか、Spockの妹はツッコミを入れるのが上手いのですよ。
妹が子供達のギャグにもマジでツッコムからなのか、妹の息子も結構ひねったギャグを連発するし、ツッコミの入れ方も上手いのです。
何でも、授業中に先生の言ったギャグに思わずツッコミを入れたら「解ってくれたのは君が初めてだ」と言って先生が感激したそうですから。

その甥っ子も高校入試を半年後に控え、自分の身に付けたパソコンのスキルを活かす道へ進む事を決めたようですが、その事を話す度にツッコミを入れられているようです。
「えっ、よしもとへ行くんじゃなかったの」


では、また。
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Posted by spock at 23:09Comments(2)

2007年08月18日

人生最大の決断・・・?

Ciao. spock です。

この10日間(ありがたい事に)休み無しで働いていたせいで更新できなかったのですが、やっと落ち着いて更新できます。
とは言っても、急にヒマになったら困りますけどね・・・・・

で、今回のネタはコレ。


もう10日も前の事ですが、国分寺八日市のふれっちさんのところで本を買った時、おまけにもらった本です。

『カストラート』とは、声変わりする前に去勢され、ボーイソプラノの声のまま大人になった歌手の事です。

ボーイソプラノは『天使の声』と呼ばれる事がありますが、実際のところ、声量が少なく音程が不安定という問題があります。
でもカストラートなら、ボーイソプラノの声を持ちながら大人の身体を持っているのですから、声量もあり音程もしっかりしている上、子供では不可能なテクニックを身に着ける事ができるわけです。

今では、それがどんな声だったのかを想像するしかありませんが、当時の絶大な人気を考えると、きっとスゴイ声だったのでしょうね。




話はかわりますが、高校2年の時、歴史の教科書に『宦官』という言葉が出て来ました。
歴史の先生は「男であって男ではない」と言われたので、何となく理解はしたのですが、同じクラスの女の子が、丁度その頃出版された『宦官』という新書を手に入れて来て貸してくれたので、詳しく知る事ができました。

カストラートも宦官も、去勢された男という事では同じなのでしょうが、前者が『芸術のための去勢』なのに対し、後者は『出世のための去勢』という違いがあります。

ただ、どちらの場合も、あまり衛生的ではない環境で切り取られる事が多く、命を落とす確率も高かったようですが、より危険性を下げるために、カストラートの場合はタマだけを取る方法が主流になったのに対し、宦官の場合は(その仕事の性格上)すべてを切り取る『完全去勢』だったようです。
(Spock の最も敬愛する作家の一人である島田荘司の『アトポス』に、無理矢理去勢されて見せ物にされた男の話が出て来ますが、読んでいて怖かったですよ)

ただ、カストラートにしろ、宦官にしろ、命の次に大事なものを切り取られた男達の全てが、思っていたとおりの人生を歩めたわけではないでしょう。
中には、運命を呪いながら野垂れ死んでいった者も多いでしょう。
ただ、自分で決めた事ではあっても(中には無理矢理決めさせられた物もいたでしょうが)切り取られる時の心理状況というのは想像できませんね。


上記の本の中に、こんな事が書いてありました。
その手術が行われる時、施術者は「絶対に後悔しないか?」と訊くのだそうです。
それに対して、ほんの少しでも躊躇する気配があれば、その手術は中止されたそうです。

それを読んだ時、spock は思いました。
「後悔、後に立たず。」・・・・(下ネタでスイマセン)

では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 10:46Comments(4)

2007年08月09日

ジェラート・クロッカンテ

Ciao. spock です。

毎日暑いですね。
なので今回のネタはジェラートです。

ウチの店で出しているジェラートは今のところ7種類あります。
ヴァニラ、クルミ、ココナッツ、クロッカンテ(アーモンドとカラメル)、カスターニェ(シロップ漬の栗)、レモン、ブラッディ・オレンジです。もちろん、すべて自家製ですよ。

クリームのジェラートのベースは、卵黄、砂糖、生クリーム、牛乳だけで、フルーツのジェラートは、ジュースと水と砂糖だけで作っています。
余計なものを一切入れないので、素材の持ち味がストレートに出ていると思います。(その分、ごまかしがききませんが・・・・)

で、その中でもダントツの1番人気がクロッカンテです。
まぁ、早い話がアーモンドとカラメルで作った『豆板』を砕いてジェラートに混ぜたものなんですよ。
自分で作っていて言うのもなんですが、うまいと思います。

このジェラートは、spock が母校である日本調理師学校で、イタリア料理専攻科の主任講師をしていた頃に製菓の先生から教わったものなのですが、オリジナルのレシピではブランデーやラムの香りがかなり強く、好き嫌いがハッキリしそうな感じだったので、ウチの極めてシンプルなジェラートにアーモンドとカラメルを入れてみたのです。

で、食べてみたらその方がうまいと思ったのですよ。
そんなわけで、LA FENICE オリジナルのジェラート・クロッカンテとして作っています。


コーンカップにのせて食べるのもいいですが、エスプレッソをかけてアッフォガートにするのもいいですよ。

では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 10:31Comments(2)

2007年08月06日

マリーア・カラス

Ciao. spock です。

マリーア・カラス(イタリア風に発音すれば、マリーア・カッラスですが)が亡くなってから、もうすぐ30年になります。
カラスの2ヵ月前に亡くなった指揮者のストコフスキーの名前を聞く事は現在ではあまりありませんが、カラスの名前は現在第一線で活躍している歌手達以上に良く聞きますから、やっぱりスゴイ歌手だったという事なのでしょうね。

没後30年という事だからなのでしょうが、69枚組のCDセットが発売される事になり、早速予約しました。

カラスが EMI に残した全ての録音にチェトラやリコルディの録音も含めた、文字どおりの『全集』です。

付属の CD-ROM をパソコンに読み込ませると、専用サイトにつながり、トラックリスト、写真集、原語リブレットと対訳(英独仏を予定)を閲覧、ダウンロードすることが可能なのだそうです。

日本でもかなり売れるでしょうから、日本語の対訳も入れてくれればいいんですけどね・・・・


そういえば、20数年前(まだLPの頃でした)東芝EMI が『マリア・カラス全集』を発売するという広告が出た事がありました。
値段は16万円位だったので、ローンを組んで買うつもりでいましたが、結局それは発売されず、代わりに12枚組のアリア集が発売されました。(今でも持っています)
で、今回のCDセットの値段は、なんと15901円。上記の全集の10分の1です。
まぁ、安いのはいいのですが、昔、少ない給料から捻出しながら高いレコードを買っていた世代としては複雑な心境ですねぇ。

さて、マリーア・カラスといえば、以前から欧米ではエディト・ピアフとの共通性について語られていたようなのですが、日本では美空ひばりとの共通性を語られる事が多いようですね。
以前、原田悠里さんという演歌歌手が、その事について書いた本を読んだ事がありますが、結構説得力がありましたよ。興味のある方はぜひ読んでみて下さい。

もうかなり前の話ですが『題名のない音楽会』で美空ひばりがプッチーニの『歌に生き恋に生き』を歌ったことがありました。
楽譜の読めなかったひばりのために、プロデューサーはありとあらゆるプリマドンナ達の歌う『歌に生き恋に生き』のレコードを用意したのだそうですが、ひととおり聴いたひばりは手元に1枚だけ残し、あとは全て返したのだそうです。
で、その1枚がマリーア・カラスの録音だったというのです。(その理由をぜひ訊いてみたいですね)
あの映像が残っているのならもう1度観てみたい、と思うのはオレだけじゃないと思うのですが・・・・

あ、そうそう、上に書いた本のタイトルは『ひばりとカラス』です。いささか出来過ぎですかね。

では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 17:05Comments(0)

2007年08月04日

ケイタイ電話

Ciao. spock です。

今回から始まる『spockのネタ帳』は、いささか論文的になってきた『ラ フェニーチェのチューボーから』には書きようのない、チョッとした話(ネタ)を書いてみようと思っているのですが、まぁ、ネタといってもイロイロありますから、ジャンルにこだわる事なく書いていくつもりです。

で、第1回のネタは『ケイタイ電話』です。

未だディジタル・カメラという物を持っていないオレが Blog に画像をアップする時に使うのはコレ。

京セラのWX310K、正確に言うなら携帯電話ではなく PHS です。

「音がいいから」という理由(PHS から初めて家へ電話した時、電話に出た母の声の生々しさに思わずゾッとした事を今でも覚えています)でかれこれ11年以上 PHS を使っていますが、携帯電話に比べて端末がショボイのが難点でしょうか。
内蔵カメラが130万画素というのは、携帯電話なら数年前のスペックですね。

でも、きちんと電波が届く範囲内なら、通話のクォリティーは明らかに PHS の方が上だと思います。

ただ、高山のような地方都市の場合、中心部を離れると途端に電波状況が悪くなるのが PHS の弱点でしょうね。
Willcom のサイトで見てみると、高山市近辺の場合、高山市街と、北は飛騨細江駅の少し手前、南は石浦町、東は高山厚生病院、西は清見町三日町までの国道沿いが通話可能地域です。
まぁ、普段の生活においては全く問題はないし、通話料も安いし、電磁波の影響も少ないでしょうから、多分このままズーッと使い続けることになると思っていますが・・・・

オレは通話機能さえ使えればいい人間ですから、東京にいた頃は、電車に乗ると回りの乗客がみんな一様に携帯電話でメールを打っているのを不思議に思って見ていました。
そんなある日の電車内での出来事です。

電車がある駅に着きました。
と、髪の毛をポニーテールにした若い男が携帯電話に向かって大声で話しながら乗り込んで来ました。
男は反対側のドアにもたれかかり、まわりの事など全く眼中にない様子で、電車が動き出しても話し続けています。
どうやら仕事の打ち合わせの事で、必死に相手に説明しているようです。
そんな状況の時には、迷惑にならないように小声で話すのなら、明らかにルール違反でもまわりの人は目をつむってくれるものですが、この男は延々と大声で話し続けていたので、いい加減文句を言ってやろうかと思い始めた時、電車は次の駅にすべり込みました。
着いた駅は前の駅とは反対側にホームがあり、その男がもたれているドアが開くのですが、男は話に夢中で全く気が付いていなかったのです。
ドアが開き始め、ドアと一緒に男の束ねた髪の毛が戸袋に引き込まれ「イデデデデ・・・」という男の悲鳴が車内に響き渡り・・・・・

ケイタイ(毛痛い)電話というお話しでした。

では、また。
Ciao. Arrivederci!!  

Posted by spock at 23:55Comments(5)